2011/12/23

俺の皿

クリスマス寒波が来ているそうで、寒いです。
暖かくしていれば、冷たい空気というのはけっこう好きです。
凛として澄み切った感じがします。














定番といえる形のもの以外に、いろいろ新しい形のものにも挑戦したいと考えています。
これは、古い欅の平らな皿です。実は、彫った部分はトレーにもなるくらいの大きさ(内寸で、22×26.5センチ)
板にしたときの跡が面白いので、わざと残すようにしてあります。
右側のところに、カトラリーを置いてもいいし、サラダとかパンとか、食器の一部として食材を置いてもよいと思います。
毎朝のお一人様用でもよいし、パーティーの時にバゲットにブルーチーズなんていかがでしょうか?

2011/12/14

俺のマグカップ

夫が山の工房で一人で昼食をとる時に、即席スープや味噌汁、ココアなどを飲むとき用に、自分のために、作ったマグカップがあります。
少し大きめで、取っ手まで一つの木で彫りだしてあります。
作るのが面倒なのに・・と私などすぐ思ってしましますが、ずっと夫が使っているのを眺めていると、いいんですその形が・・何とも言えず味があるんです。














これなら、だれかに使っていただきたい。
そう思って、作ってもらいました。
今のところ,一個だけです。

2011/12/08

しみじみとした味

12月4~5日母を連れて京都に行ってきました。
娘が京都に住んでいますので、いろいろ案内(主に食べ物)してもらっています。
嵐電のフリー切符が付いていましたので、嵐山へ~ですが、紅葉の季節 人がたくさんだろうなぁと思い、天龍寺の精進料理を予約してもらいました。               



お料理です。これに味噌汁(おぼろ豆腐?)おからに、ぎんなん、ユリ根、里芋?がはいって揚げたものにあんがかかっている皿がつきます。

美味しかったんです!おだしが利いているのですが、主張しすぎないというのか、しみじみとした味でした。
ひとつひとつかみしめて、食べました。

この後、真っ赤な紅葉の厭離庵、宝筐院、翌日は南禅寺、永観堂とまわりましたが、母に、京都の旅の感想は?と聞いたところ、「天龍寺のお料理はおいしかったわねぇ」と

やはり、私の母 花より団子 紅葉より食事です!

2011/12/02

木の種類

「点」においてある木の器は、いろいろな種類の木があります。
楠やくるみ桜などその表記をプレートに書いて、また説明すると、みなさん興味をもってくださいます。

修善寺は、ミシュランガイドにのっているせいか?外国の方もいらしゃいます。そして、わが店にも、いらしゃいます。とても、木の素材そのものに興味をもってくださるのですが、うまく説明できなくて・・
せめて、木の名前だけでもと思い、使われている木の名前を英語で表記してみました。


























ケヤキは、Japanese zelkova  ホオは Magnolia  ならはJapanese oak

2011/11/28

ベーコン my Love
















木の器をつくると木屑が出ます。
その木屑(山桜)をつかって、少し寒くなってくるとベーコンをつくります。
工房がある山に、古いレンガ(昔バーベキュー炉だったもの)でつくった燻製炉があります。
今回は、
1.(塩+三温糖+黒コショウ、グローブ、月桂樹などいろいろなスパイス+水)を20分程煮てソミュール液を作り、豚バラ肉に香味野菜をいれて、一週間位冷蔵庫におく。
2.塩出し・・・四時間くらい。
3.燻製・・・四時間くらい。
4.風に当てて、熟成させます。一日位。

まず、厚切りにしてそのまま焼いて、ベーコンそのものを楽しみます。
スープに使うと、さすが「西洋のかつおぶし」というくらいに「だし」と「こく」がでます。
今回は、「かぶとカリフラワーのクリームスープ」
美味しい~うふふ

2011/11/23

違うのもいい

















先日メールで送っていただいた写真です。
さわやかな、朝のはじまりが感じられます。

パンがのっているのは、伊豆の山桜です。気ままに作ったシリーズ?で同じものはありません。
「違うのがいい」と言ってくださって・・。
コーヒーがはいっているフリ―カップは、木の器に合うようにとつくってもらったものですが、模様が一つずつ違うのです。

昔は、和食器は5客、洋食器は6客というように揃えるという考えが一般的でしたが、今は「気に入ったものを少しずつ」という方が増えてきているように思います。
同じテイストなら形が違っていてもかえって面白い。形が同じなら、木の種類が違うというのも面白いと思うのですが、どうでしょうか?

2011/11/18

トースト2枚分のパン皿

我が家は、朝は、8枚切りトースト、紅茶(ルピシアのダルマというのが気に入っています)、ヨーグルト、果物、牛乳という簡単なものです。簡単なものほど、器が可愛いとうれしい。













 先日、お店にいらっしゃった方に、「自然オイルの器はトーストの湿気を吸ってくれるので、パンには最適」とお話したら、「朝はいつもトーストを2枚食べるので、トーストが2枚並べてのせられる皿がないかなぁ」とおっしゃいました。
お話を伺うと、長く北米で暮らしており、
友人からメープルシロップが送られてくる。朝食は、それをつけてトースト2枚召し上がる。
そして年が明けたら、また海外へ赴任されるとのことでした。

なんとか、2枚分のトースト皿を作ってほしいと夫に頼みました。
個展も終わったので、早速とりかかってもらいました。いつも、それに「適した木」があるわけではありませんし、夫が一人でコツコツとつくっていますので、ホイホイとは作れないのですが・・・。

「年金をもらってもおかしくない年齢だけど、でも求めてくれる人がいるうちはネ~」とおっしゃっていた方に、このパン皿をお供に、海外へ赴任にしてもらいたかったのです。
作ってみると、トースト+果物やサラダをのせてもよい、いい大きさだと気がつきました。
使いやすそうな大きさです。
メープルシロップや蜂蜜をのせても、たれないように平めにしてもらいました。

2011/11/11

個展が終わって

個展が終わり、少しほっとしています。
落ち着いた年代の方が多かったせいか、黒や、紫の漆の器が人気があったようです。
まあるい自然オイルの可愛いお茶碗は、京都へと行ってしまいました。

ひそかにお気に入りの器が、売れてなくなってしまうと、ちょっとさみしい気がします。
同じ木はないし、たまたま手に入った珍しい木で、もう二度と手に入らないかもというようなものは、なおさらです。
でも、気に入って、可愛がってもらえるんだから、うちにあるよりいいんです!

落ち着いたら、定番の器以外にも、気ままな形、面白い形、こんなのが作れないか、こんなのがあったら、というものも、実験で作って行きたいねと話し合っています。
夫が自分専用につかっている、取っ手付きの「俺のマグカップ」を作ってほしいと思っています。


黒文字のつまようじが大変好評でしたので、
お店のほうでも、木の器を買ってくださった方に、プレゼンいたします!

2011/11/08

毎日がすこし素敵にしあわせに

お店を始めてから、四ケ月がたちました。

たくさんの人でいっぱいというわけではなく、
ひっそりと、静かにですが、
それでも、いろいろな方がお店にいらっしゃいます。

若いお二人が「可愛い~」と小さなお皿を買い求めてくださったり、
このお椀で「おかゆ食べます」と年配の方だったり、
小さなお子さん連れの方だったり、
リュックを背負ってウォーキングの方だったり、ランニングで立ち寄られた方もいます!

今日、黒い漆の皿とウォールナッツの漆の皿を気に入られて、
取りにいらしたお客様が、
「夫は、絵描きなのですが、良い仕事をしていると、ほめていましたよ。」と言ってくださいました。
うひゃー感激!
夫にすぐ電話しちゃいました。

器を制作している夫は
朝八時前にはお弁当をもって、工房のある山に向かいます。
一日彫って、夕方帰ってきます。毎日です。
だからお店に出ることが、腕を休めることになります。

イタリアの彫刻家フィツィー二も
一日アトリエで、昼食を食べに近くのレストランに行くぐらい
という記述を、須賀敦子さんのエッセイで読んだことがあります。
その画家の奥さまも、
「ほとんど遊びにも行かず、毎日描いています。」とおしゃってました。

芸術家は、気まぐれではなく、勤勉に制作しているんです。

芸術家ではありませんが、夫も彫っているのが好き、木が好き。
けがをして制作出来なかった時は、脳みそが腐りそう!と叫んでいました。

こんな感じでやっていますと写真付きのメールや、
今日のような言葉をいただくと、お店を始めて本当によかったと思います。
 きちんとこちらの思いも伝えることができ、
また「このようなものがあったらいいのに~」というお話も聞くことができます。

毎日がすこし素敵に
しあわせになるようなものを
作っていきたいと、思うのです。

2011/11/03

黒文字のつまようじ

明日から伊東「草の花ギャラりーで個展が始まります。4日、6日、8日、10日、15時~から作り手である夫は、ギャラリーにおります。

期間中、お買い上げになった方に黒文字のつまようじを差し上げます。工房のある中伊豆の山にある黒文字の枝を、一本一本削って、軽く塗装をしたものです。洗えます。
結構丈夫で、果物などにさして使うと、可愛いです。













黒文字は、つまようじだけでなく、香料にもなります。
削ると、いいにおいがします。

2011/11/02

うれしいおたより 木の額

 
先日、木の額を求めていただいた方から、落ち葉を飾ってみましたよ~と写真付きのお便りが届きました。
それぞれの葉の形、色が面白く、秋真っ只中!という感じです。

これは欅の木の一枚板で、ステンレスの金具でアクリル板を止めるかたちとなっています。
単純な作りのようですが、一枚板なので、そらないように裏に補強がしてあります。
表の金具は、簡単に止められるよう、中のものを邪魔しないよう、そしてクールな部屋にも合うようにと選んでみたのですが、どうでしょうか。
縦にも、横にも、できるように金具も取り付けてあります。
器にはならないけれど、木の形や模様が面白いところを選んで、額にしています。

旅先やお散歩のとき見つけ葉っぱを、思い出として飾ったらいいなという思いから、考えてみたんです。
葉っぱだけでなく、写真や、絵ハガキ、レースのコースターなど、自分の好きなものをコラージュして楽しんでいただきたいです。

そんな様子が伝わる写真を届けていただいてうれしいです。

2011/10/25

うれしいおたより

先日、雨の中、修善寺を訪ねていただいた方が、お店「点」の木の器を気に入って、、山桜の器、小枝フォーク、バターナイフ、少し大きめの陶器のカップ、欅の額など、買い求めていただきました。

メールで、その写真を四枚も!!送ってくださいました。
麻?のランチョンマット、山桜の皿にパン、大き目のカップに珈琲、ヨーグルト、美味しそうなジャムにバターナイフが添えられています。
イチゴのショートケーキに小枝フォーク、白い壁に欅の額。
わぁ おしゃれ!
お店にあったときよりも、ずっと輝いてみえます。
つくり手である夫も送っていただいた写真を見て、感激!

喜んでいただけて、本当にうれしい!
個展に向けて、ちょっと忙しくなっている日々、また頑張ろう!との思いを新たにしたのでした。

2011/10/21

個展のお知らせ 「木の器」展

11月4日(金)~11月10日(木)13:00~18:00
伊東の「草の花ギャラリー」にて、個展を開きます。
期間中5日(土)、10日(木)は修善寺のお店「点」はお休みいたします。

 

伊東は夫が若いころ住んでいたところで、私たち二人が結婚したてのころ住んでいた街でもあります。
バブルのころに比べて、落ちついた感がありますが、ひものをはじめ美味しいものがあるところです。私はクラタのパンか江戸やのパンが好きで必ず買って帰ります。
「草の花ギャラリィー」はアーケード街出口すぐ右にあります。
今はその準備に追われています。

2011/10/13

お山だより 2

今、工房のある中伊豆の山には、いろいろな秋のが咲き始め、アケビや山栗が実り、キノコが顔をだしています。
きのこはよく知らないと怖いので、食べるのはやめておきます。
なめこは、菌を打ちましたので、来年あたりわんさと?生えてくる予定。
散歩道に落ちている。山栗なので小さいです。 夫は、ほしておくと甘みが増す、子供のころたべたなぁと。
何の花か調べていないので、わかりません。いつも散歩をして分からない植物は母が調べてくれるのですが…ベルの形が可愛いかれんな花です。山の野の花は、本当に可憐なものが多く、水揚げが難しい。

私の大好きなホトトギス」です。側溝の隅に咲いているところをパチリ!木の一輪ざしに飾るとはえるんだなぁこれが!

お店に飾る花は、山で見つけた花を飾るようにしています。
今は、野菊と、みずひき、そしてあけびを飾ってあります。

2011/10/09

修禅寺

修禅寺は、弘法大師が開基したといわれる修善寺温泉発祥の古刹です。
鎌倉時代に、源氏一族が骨肉の争いをした舞台ともなっています。
学生時代に、研修旅行で修禅寺を訪れたことがあります。

























まさか修善寺に住み、その近くでお店を開くことになるとは思いもよらないことでした。

御本尊は、実慶作(運慶の弟子)の大日如来で、目に水晶が埋め込まれていて、きらっと光ります。
実慶の作品はなかなかなく、認定第一号だそうです。

桂座(毎年夏に本堂でおこなわれるステージ)の警備のとき、
本堂の右側に、十二神将?木彫りの三十センチくらいの仏像が、
古いもので、何体か台座もなく寝かされてまつってあったのですが、
素朴で、可愛くて、持って帰りたい(笑)くらいでした。
もしかすると、弘法大師が彫ったものかもなんて話もある?そうです。

普通に、お葬式も法事や盆踊り、弘法市や座禅会も行われ、
(信徒会館では合唱も!)地域のお寺としてあるということが、いいなあと思います。

今菊祭りなので、黄色の菊で、いっぱい飾られています。
何処を切り取っても絵になるので、カメラを持った人が多いのもうなずけます。

2011/10/04

お酒の美味しい季節です。

あっという間に涼しくなり、あっという間にあちこちの山で初冠雪を観測し、朝夕など、冬?を想像させる気温です。
生ビールから、熱燗が美味しい季節になってきました。
夫は、毎日、山(工房)で、修行僧のように、もくもくと木を彫り、夕方、里(修善寺の自宅)に下り晩酌をするのを、無上の喜びとしています。
ぐい飲みも、旅先で出会ったものなど、いくつかをその日の気分で使い分けています。
そこで、自分が使いたいなあと思う「ぐい飲み」をつくってみました。
桂の木の鉄媒染漆です。


 これは、「木の器に合う」「たっぷりめのほうじ茶を飲む」ということで特別につくってもらった「つちものの器」です。
透明釉もかけてもらっているので、つちものでも味や匂いが器にしみこみません。
珈琲や、抹茶ラテにも、などとお話したら、
これで「しょうちゅうのお湯割り」を飲みます!とのお話が・・ぴったりの持った感じと大きさ!
そういえば、つくった人も、酒飲み!


2011/09/30

器の話

「点」は、手彫りにこだわった木の器を中心としたお店です。
自然オイルの器、紫の器、黒の器、があります。
自然オイルの器
                                                                             
 くるみ油を塗って仕上げたナチュラルな感じの器です。山桜、欅、楠、 ホウ、檜、くるみなど、いろいろな木の木肌や、木目の違い感じられ、おもしろいです。何年も使っていくうちに変化してくるのが楽しみです。
これは 山桜の大皿です。ダンケのパン(大仁のパン屋さん、美味しいの!)をのせてみました。

紫の器 
 ウォールナットに摺り漆をした器です。私は茶色?と思うのですが、夫は、紫だと言い張ります。くるみに含まれる成分の関係で、このような色になるのだそうです。
「ボルドーね!」とおっしゃられた方がいらっしゃったので、これからは、ボルドーで~
麩まんじゅう(修善寺、和楽)をのせてみましたが、漆を塗ってありますので、油もの(サラダなど)など料理にも気を使わず使っていただけます。

黒の器


鉄分を含むお歯黒液で媒染した黒い器です。漆と鉄が反応して黒くなります。
黒漆を塗ったのとは違い、微妙に黒い色に変化があり、木目も感じられマットな感じになるように仕上げてあります。
和風というよりは、モダンな感じがします。お刺身などばっちりです。白い色、緑色は映えます。
もやしチャンプルーなど、ふつうの料理が少しグレードアップします。

漆は扱いが~と心配される方がいらしゃいますが、水に長い間入れておいたり、食洗機に入れたりしなければ、普通に扱って大丈夫です。
お菓子だけではなく、しまいこまないで、普段の食卓に使っていただきたいと思っています。

2011/09/26

看板ができました!

やっと、看板ができました。
今まで、立て看板はあったんです。
お店に合うものを、自分たちで作りたい考えていたので、遅くなってしまって・・
古いけやきを、彫ってつくりました。

お店は、自分たちで、ペンキを塗ったり、棚を作ったり、真ん中のテーブルは我が家の食卓でした。これで、子供たちは宿題をしたり、絵を描いたりしました。

日枝神社の隣です。
ひっそりと、めだたないですが、看板はあります(笑)

2011/09/23

訂正 電話番号

お店の電話番号が間違ってました。
            2881(誤)
            2811(正)
今まで気がつかず、本当に申し訳ありません。

2011/09/21

起雲閣

お店のお休みに、かねてから行きたいと思っていた熱海の起雲閣に行きました。
写真機のなかに、カードを入れ忘れて!
何たる不覚!!!
起雲閣の中は、写真撮影自由なんです!
これは、パンフレットの中から拝借しました。
起雲閣は、大正時代に”海運王”内田信也の
別荘として、建てられました。左側の伝統的な建物(麒麟)です。
そして、昭和に、”鉄道王”根津嘉一郎によっして、洋館(玉姫、玉渓)ローマ風呂が建てられました。
手前の庭園は、茶人としても知られた根津嘉一郎が自ら采配をふるって作られた庭です。
その旅館となり、その庭を囲むように建物がくわわり、熱海の名旅館として、多くの文人(山本有三、志賀直哉、谷崎潤一郎、太宰治、武田泰淳、尾崎紅葉etc.)が宿泊しました。

大正、昭和のはじめの豊かな時代、ひとつひとつがすごいんです。
特に、チューダー様式とされる洋館は、家具もきちんと残って、見どころがいっぱい。
ちょうなでなぐり仕上げをした柱やドアに、夫は興味しんしん~
天井いっぱいのステンドグラスのサンルーム、暖炉の上の装飾、食堂の壁紙(布)、中国と、アールデコと、寺社建築が、山荘風の洋館のなかに豪華に詰まっています。

起雲閣は旅館を廃業し、実は何年か前、高層マンション建設計画が持ち上がったのです。
それを熱海市が買い取ったのです。
市民の理解を得るのは大変だったと思うのですが、ほんとうに頑張ってくれてありがとう。
今となっては造ることのできない、熱海の、伊豆の、静岡の、貴重な財産です。
NPOの方々が説明してくださいましたが、起雲閣に対する思いが伝わってきました。

伊豆に来た友人を、案内するとlころの一つになりました。

2011/09/17

指月殿

指月殿は、暗殺された頼家の母政子が、わが子の冥福を祈って建立した経堂です。
指月は、月を指す「指」を「経典」に、その延長の「月」は「仏の教え」という意味で、
月にたどりついた・・すなわち「悟りの境地」にたどりついた・・・という意味・・
う~ん、奥が深いのう~

ちょうど、桂川を隔て、修禅寺が望めます。 
この位置に立っているということが、重要というだという気がします。
政子の、北条氏によって暗殺されたわが子、頼家に対する思いが伝わってくる気がします。 
釈迦如来像(鎌倉時代)と二対の仁王像があります。














本尊の如来像は、ハスの花を右手に持った禅宗式という珍しいものだそうです。
仁王像は、修禅寺の山門、現在の横瀬地区(キミサワとかカインズがある136号線沿いのところ)
にあったそうです。なんて、修禅寺は広かったのでしょう!
仁王像は藤原時代の作ということなので、私は迫力というよりは、ほのぼのとした感じがしています。
政子が納めた数千もの経典は散逸してしまったそうですが、わずか数巻修禅寺にあるそうです。

鎌倉時代の伊豆最古の木造建築ということで、ちょっとさびれた、古びた感じが、好みです。
「ミシュラン二つ星」ということで、さすがミシュラン!わかっていらしゃる!
もちろん、そのすぐそばに、「頼家」と家臣の「十三氏の墓」も立っています。





2011/09/15

ぶどう














夫の実家米沢から、ぶどうが送られてきました。
米沢周辺は、ぶどうの産地で、斜面にビニールハウス?がずうっと並んでいます。
ワインもあります。
ジャムもおいしいんです。(さくらんぼとか、ラフランスのジャムも)
米沢は暑いけれど、夜はぐっと涼しくなる。
そんな気候のせいか、野菜もくだものもすごく味がしっかりしている!

ぶどうはピカピカで、味が濃い、甘ーい!
思わず私ひとりで、ひと房食べそうな勢い・・。

黒のうるしの器に盛って、食卓の上に置いてみました。
向こうに見えるペザントチェアーは、「桂の木にうるし」です。

2011/09/10

箸置きは肥満を救う~













木の枝を生かした箸置きです。 
塗装してあるので、洗えます。

埼玉からいらっしゃった整体師の方が、「箸置きは体にいい!」と、
「箸置きを使うことによって、食事をゆっくりすることになる。」
「よく噛むことにつながる。」「肥満防止にもなる!」
その方は、普段は玄米を主食としているそうです。

椿、南天、つつじ、一位樫など、いろいろ、木肌も違って面白いです。

2011/09/07

狩野川

台風は、大きな爪痕を残し去ってゆきました。
今日は暑いけれど、空は秋の空。すうっと高い。














狩野川は、天城や中伊豆、伊豆の山の水を集めて、伊豆半島の中心を北へ、沼津に流れています。
天城という地名は、「あめぎ」という由来からだそうで、「ところにより雨」というと、必ず雨というように雨の多い地域。
天気予報では、「天城山何ミリ」と放送されます。
昭和33年には、狩野川台風で狩野川が氾濫し、狩野川一帯にいまだに語り継がれるほどの大きな被害が出ました。
伊豆長岡から三津にぬける放水路も、その時できました。
少し前には、強風台風22号で、狩野川の支流がいくつか氾濫し、とっこの湯も被害を受けました。
(今は、再建されてます。)

でも、どこかへ出かけて帰ってくると、狩野川が見えると、修善寺に帰って来たなぁと実感します。
狩野川は、わたしの住んでるところのシンボルである気がしています。
赤い橋(136号から、伊豆箱根修善寺駅方面にかかる橋)から、狩野川を眺めるのが好きです。
サギが飛んできて、カモがゆっくり泳いでいて、アユ釣りの人がいて、中州の草も枯れてきて、月が光って・・・いろんな季節がめぐってゆきます。

狩野川サイクリングロードが整備されてきて、沼津までつながるということですが、狩野川の土手を
風に吹かれながら、自転車でいくなんてなんて素敵なんでしょう。

2011/09/02

一輪ざし

台風が来ています。
わーと雨が降り、静かになり、またわーと土砂降り。
広い範囲で、雨が降りつづいています。
災害が起きませんように・・・

壁掛けの一輪ざしです。ホウの木です。
山で見つけた三つ葉アケビを飾りました。
















ケヤキの一輪ざしです。表面に虫食いに跡があって面白いです。
うるしの仕上げです。夾竹桃を飾りました。
一輪ざしは、たまたま面白い木の部分があったときに、その場所を生かして作ります。

散歩のときに見つけた草花、庭の花など、さりげない花がよく似合います。


2011/08/29

映画 ハーブ&ドロシー















ヴァンジ彫刻庭園美術館展示大ホールで上映された映画を観てきました。
キャンドルナイトということで、日が落ち、木々が黒いシルエットとなり、
空が夜に変わってゆく中、美術館の庭にキャンドルの光の道がゆらめいて、
点在するヴァンジの彫刻が、浮かび上がるという、何とも贅沢な空間でした。

郵便局員のハーブと図書館司書のドロシー夫妻が「自分たちのお給料で買える」「1LDKのアパートに収まるサイズである」という基準で集めた現代美術が、20世紀アートに名を残す名作ばかりに~というドキュメンタリー映画です。
どんな作家のどのような作品を集めたのか、それを1LDKのアパートにどのように飾ってあるのか興味がありました。
二人はとても素朴な人のように一見見えましたが、とんでもありません。
二人が作品を見るときはハンターのようです。全作品を見たがり、作家がどのような思考で作品に向かい合っているか、かぎとります。
アパートにあふれかえる作品にあぜんです。
交流のある今は大家となっている有名な作家たちの、インタビューも興味深く、クリストの作品を、猫を預かって手に入れた話など、いかに友達だったかがわかります。
作品を理解し、愛してくれるからこそ、二人のもとに、傑作が集まったのでしょう。
売れば高額となるコレクションを、散逸させることなく作品を愛してくれるところだったから、ナショナルギャラリーに寄付したのでしょう。

今年の夏はこれで終わっていいと思えるような一晩でした。




2011/08/25

きゅうりの紫蘇巻き

お山は、かろうじて散歩はできましたが、いまひとつの天気でした。
暑かったり、大雨だったり、
年々天気が極端になるような気がします。

とりあえずのおつまみに、キュウリの紫蘇巻きをよくつくります。
青紫蘇+きゅうりの千切り+梅干し(甘いのでなく、ふつうの)
ちぎって、巻くだけ!
我が家の定番です。
食いしん坊の漫画家さんのつまみの本にあったような・・・記憶

お皿は、お歯黒液で鉄媒染した漆塗りの黒い器です。
四角ではなく、少し真ん中をカーブさせてあります。
これをつまみながら、ベランダで、七輪で肉や、魚、野菜を焼きます。
いつも、よい火になる前に、食べ終わってしまって・・辛抱がないんです。
焼きおむすびでしめです。

少し寒くなって、上着を着て、ベランダでココアを飲みます。

2011/08/22

今週、火・水+木曜日はお休みします

定休日(火・水)と木曜日(25日)はお休みします。
16、17日とお店を開けましたので、少し中伊豆の山に行って充電します。
散歩をして、押し葉にする葉を探したり、お店に飾る草花を見つけたいと思います。

そうそう、山の工房のすみっこに、みょうがが出てきているのではと、期待しています。
(みょうが 大好きなんです・・・・・)

2011/08/19

日枝神社















お店は、日枝神社のすぐ隣にあります。
日枝神社は、昔は修禅寺の鎮守様だったといわれ、
源頼朝の弟、範頼の幽閉され自害したという信功院跡の石碑が建ってます。
県の重要文化財である御神木の一位樫、夫婦杉など、
樹齢800~1000年もの大木が何本もあります。

私は、鳥居前から見上げた感じが大好きです。
何か、そこから先は違う空気がながれているような気がしています。

以前、東大寺近くに宿をとったとき、早起きの母にあわせて、
朝食前に東大寺(裏の正倉院のほう)まで散歩しました。
鹿が鹿してました、(ちゃんと草たべている!)
いにしえの昔にもどったような錯覚した気分でした。

お寺や神社は、少し早起きしてお参りすると、
いつもと違った空気を感じられるのです。

2011/08/14

乙女は可愛いのが好き
















大きな器を作ったときに、残った木を生かして、
気ままに作った小さな器があります。
それを見て、乙女は「可愛い!」と声を上げます。
















「金平糖をいれるの」とのお話に、
私も、京都緑寿庵の金平糖を入れてみました。
うん、可愛い!
いくつになっても、「女子」は「乙女」なんです。

2011/08/11

お山だより
















森の工房は、中伊豆の山の中にあります。
山へは、お店の準備だったり、熱を出したり、台風だったりして、
なかなか私は行くことができなかったのですが、やっと来ました!
(夫は毎日通っていますが)

やっぱり、山はいいです。
空気が違う。(修善寺だって、充分よいのですが)
森の中ですから涼しいんです。
夜などは、外では、長そでを着たいくらいです。

そして必ずするのが「お山散歩」です。
だいたい一時間ぐらいゆっくり歩きます。
木の枝の形とか、下から見上げた葉の重なりから見える光とか、
葉の形の面白さ、つる植物の巻きつく感じなど見て歩くのに飽きません。
そして思いがけない発見もあります。
















去年は見つからなかった場所に、今年はじめてサルナシを発見しました!
2~3センチの黄緑色の可愛い実で、味はキュウイに似ています。

2011/08/07

桂座

昔修善寺には桂座という芸能座があったのにちなんで
桂座音楽賞コンテストや、ス―ダラ劇場(伊豆在住のアマチュアミュージシャン)
そして、八月に修禅寺本堂でおこなわれるステージがあります。
修善寺を楽しくしたい、よくしたいと思いで手弁当で活動しています。
私も時々ほんの少しお手伝いをしています。

6日は「Shikinami」のコンサートでした。
さすが国立音大出身の三人、音がいい。
心の奥のいろいろな感情を呼び起こしてくれるステージでした。
それに、三人ともタイプの違うイケメン!

7日は、一龍斎貞水の怪談。人間国宝の講談師の方です。
お寺で怪談ですよ!
うーんうまい!ぐいぐい引き込まれる。
いろいろな人物の表現が、開き直った男とか、恨みを残していく女とか、さすがです。

修禅寺の本堂という特別な空間で、コンサートや講談というのも、すてきな体験です。
私は、警備の係でしたので、修禅寺の普段見ることのできないところ、
お庭や裏のほうも垣間見ることができて、すごく面白かったです。

温泉場20時55分のバスに乗れば、伊豆箱根にも乗れますし、
最終新幹線にも間に合います。
お泊まりいただいて、チケットを予約していただくと、500円引きになります。

修善寺温泉 桂座

2011/08/04

磨きはいのち
















バターナイフです。クリームチーズなどもスムーズに塗ることができます。
















いろいろな木でつくったペンダントです。
Tシャツや、セーターなど普段着を少し可愛くおしゃれに~
木なので、軽いです。

この二つとも、いろいろな木でつくってあります。
自然な木目をだすためには、「磨き」が大事なんです。

100番台から1000番台」の紙やすりを使い分けて磨きます。
手で触って、いい感じになるまで磨きます。

私がいい加減な気持ちでやすりがけをすると、ダメだしがでます。
きちんと「磨くんだ」という気持ちで、こころが専念しないとだめなんです。
飽きっぽい私は、あてにされていません。
いまのところ、夫が、ひたすら磨きます。

2011/07/31

修善寺駅前祭り

修善寺近辺の、お盆は8月1、2日です。
この時期となるのは、お蚕(養蚕)を飼っていたからとの説があるのですが・・・
スーパーにもお盆用品が並びます。お墓参りに、帰省する人もいます。

この時期に合わせて、修善寺駅前祭りがあります。
規模は大きくありませんが、
1日は駅前で盆踊り、2日には、花火大会、夜店が出ます。

お風呂に入って、天花粉をはたいてもらって、浴衣をきせてもらって
おこずかいを握りしめて、夜店をみてまわった思い出。
何を買おうか、綿菓子は、はずせないとして、りんごあめ、
食べ物ばかりではダメ、残るものも買わなくちゃあ~
ヨーヨーはぜったい!金魚すくいはしたいけど、うまくすくえないかもしれない。
さっきの店にはおままごとの道具があった。

なぜあんなにわくわくしたんでしょうね。遠い夏の日・・・

2011/07/29

グリーン炒め
















ピーマンといんげんとズッキーニを
オリーブオイルに、にんにく、たかの爪を加え炒めます。
塩コショウと仕上げに、ナンプラーを加えて出来上がり。

たしかきょうの料理大賞の入賞した料理で、男の方が考えたもので、
そのときは、おくらや、ししとうも入っていました。

私が作るときは
フルバージョンのおくら、ししとう、いんげん、ピーマン、ズッキーニが入った
「グリーングリーン炒め」の時もありますし、
今日の様にあり合わせで「グリーン炒め」となる時もあります。

木の黒い器は、特に緑のものと合わせると、
簡単な料理でもひきたててくれるように思います。
これで、ビールでしょう!

2011/07/27

くるみ油
















自然な木目を生かした器は、くるみ油で仕上げています。

お店にいらした外国の方が、これを見て、
「フランス!フランス!」とおしゃったのです。
同行の方との会話が英語でしたのでわからなかったのですが、
フランスの方だったのです!

私も、もし日本のものを外国で目にすることがあれば、うれしくなって、
「オーゴマアブラ!ゴマアブラ!ジャパン、ジャパン」
と叫んでしまうでしょう。

それにしても、さすがフランス。
びんの形も、ラベルもおしゃれで可愛い。

2011/07/25

お椀萌え

女の人は、器を見るとき、
「どんなものを乗せたらよいか」を具体的にイメージしてして考えるようです。

みなさん、どのような料理がどの器に合うのかシミュレーションをしていますね。

男の人は、一概にはいえないのですが、椀に関心が高いように感じます。
「あの堅い山桜の木をここまで掘るなんて・・」という、
作業というか労力に、心ひかれてるような気がします。

両手でかかえるようにふれて、また棚に置いて眺めて、またふれて~
というように何度も確かめて・・・。
おかゆ食べたら・・シチューがあうかなとつぶやいたりします。

癒されたいのは、男の人のほうが多いかも

2011/07/23

一石庵のお抹茶と和菓子

修禅寺前の一石庵さんでは、お抹茶と和菓子がいただけます。
和菓子の器は、点の器を使っていただいています。
お店に置いてある時よりも、
こうして、上生菓子をもってあるほうがはるかに輝いてみえます。
お懐紙の上に葉っぱを添えて、
器もお菓子も可愛がっていただいているのが、わかります。

















こんな風に、可愛がって使ったもらえるのが、一番うれしいです。
和楽さんの上生菓子で、脳に栄養~お抹茶で、シャキーン~元気になります。

















誠実に、心をこめて、
そして、つくることを楽しんで、
器をつくっていくようにと思っています。


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2011/07/21

ハイジの食卓
















この器を見たとき、ハイジだ!と思いました。
山の工房の山桜を、分けていただいて、丸太から板にして作りだしたものです。
この素朴な感じが、童話の世界みたいとおっしゃった方もいます。
黒パンとシチューかなぁ~

2011/07/20

開店の日
















七夕の日に、GALLERY+SHOP点は、静かに開店しました。
大雨の日でした・・・・・。
七夕といえば、雨が降るものなのですねぇ。
ずっと忘れないかなぁ。

ちなみに、私たち二人の結婚式は仏滅でした。
だから、式場は使い放題、宴会状態?でした。
今はそれもいい思い出です。

2011/07/17

ごあいさつ

このたび7/7の七夕に、
GALLERY+SHOP 「点」が伊豆修善寺の、
修禅寺から歩いてすぐ、
日枝神社横にオープンいたしました。

GALLERY+SHOP 「点」は生活をちょっと豊かにする
木の器を中心としたお店です。
伊豆の木材を使い、手彫りにこだわった
器やカトラリーを制作する「森の工房」の
展示販売スペースとなっています。

お近くによられた際は、ぜひお立ち寄り下さい。

OPEN 10:00-16:30
定休日 火-水

〒 410-2416
静岡県伊豆市修善寺825-3-2
090-6332-2881
shuzenji.ten@gmail.com


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