2013/06/23

一年後に〜修善寺へ

先日、若い男性が、「うり坊のおもちゃ」を友人に子供がうまれたので〜と買い求められました。昨年の夏にこのお店に寄って、記憶にあったので〜と言われました。
頭の中に、修善寺、このお店、作品があったことが、うれしいです。
欅 うり坊はイノシシの子供です。
伊豆はイノシシがたくさんいます。
一年後に、自分のプレゼントに「山桜の漆塗りの椀」を買い求められた青年がいました。
やっぱり、頭の中から離れなくて〜と
そんな話を夫に伝えます。
直接話を伺うことができる・・委託販売ではなく、お店を開いてよかった!と思える出来事です。

2013/06/18

修善寺『点』が作る木の器 5

木の器はここがいい(5) 「自由にどんな形にでも?」

木の器には作り方によって挽物と刳物に区別されます。挽物は名前の通りろくろで挽いて作った器です。刳物(くりもの)は刃物で彫って作った器です。『点』は後者の刳物になります。

『点』では、誰が作っても円形になる(円形にしかならない?)という挽物より、どんな形にでもできるかもしれない?という刳物にこだわって作っています。
刳物は鑿や彫刻刀を使い、円形だけではなく、いろいろな形で器を作ることができますが、そのかわり体力勝負です。

毎日が腱鞘炎との戦い! へたくそなんだな〜、もう少し力を抜いてできないのか! 何歳までこうして作れるのか不安なこの頃です。

パン皿、長皿、角膳などの四角の器



栗膳 285×343×40



耳つきや三角形などの不定形な器


              山桜 200×195×20   


バターケース、マグカップなどひとつの木から掘り出した器


           山桜バターケース1/2    90×98×60
 
もちろん円や楕円の形の器

             楠楕円盛皿 273×345×45 

                            toshi書

2013/06/09

修善寺『点』が作る木の器 4

木の器はここがいい(4)  『吸湿性がある』

山桜、楠にくるみ油を塗ったパン皿

 陶器はトーストしたパンを載せると、汗をかいてパリパリ感が損なわれます。木の器はその水分を吸ってくれるのです。毎日美味しく焼けたパンを食べたい。(ちなみに、パン皿は少し乾き気味の方が、よく水分を吸ってくれます)


樟 くるみ油 パン皿 166×180×15


自然オイル(くるみ油)の器の吸湿性は長所にもなりますが弱点でもあります。水に長い間つけておいたり、毎日洗剤を使って洗うというわけにはいきません。木の器は極端な湿気と乾燥は嫌います。
山桜 くるみ油 ボウル 大 直径405×50

しかし、長い間油分を吸わせ(メンテナンスや油物に使うなど)ることで、次第に風合いが変わる楽しみがあります。どんなものに使うかによってそれぞれです。使っている方が最後の仕上げをするということです。

                                  toshi書