2014/08/21

凧のお話

お店には色々な方が訪れます。
伊豆半島各地に別荘地やリゾートマンションがあるので、伊豆長岡や伊豆高原から、そして修善寺から、何度かお店にいらしゃる方もいらしゃいます。
「主人は凧を作っていて、ちょっと有名なの」とのお話はうかがっていたのですが、先日お店に来てくださいました。
Youtube Yukio Akiyama  秋山幸雄 凧 で検索すると色々でてきます。
ご本もだされています。
すごいんです!!
kinetic kiteというんだそうですが、ヒラヒラと不思議な動きをします。
デザイン的で、色彩も、そして動きが!!美しい!

室内で出来る物をいくつか教えていただきました。
これは「紙コプター」ヒラヒラとクルクルと回って下に落ちます。
吹き抜けの高い所からしたらもっと楽しそうです。

お店にきたお子さんにやってみせたらとても喜びました。
で、おりおこうにしていた子には、というか面白がってくれる人にはプレゼントしちゃおうと思っています。
そして室内で出来る凧ということで
「とんぼ」



これを飛ばせると〜空を飛ぶとんぼのよう〜
ですが、一人で撮影したので、決定的瞬間がとらえられず・・・

このしっぽが大事みたいです。
孫が女の子とお話したら、もう一つ、
「チューリップバージョン」

こちらは和紙で色を染めたそうです。軽いのがよいそうです。
いずれも美しいんです。

海外での凧の大会、今年はイタリアだったそうですが、会場までたどりつくまでの珍道中やら、ホテルのバーで作品を作ってあげたら、飲み代がタダになった話やら、とても楽しいお話でした。



2014/08/06

夏はカルピス 小枝のマドラー

暑いです。でも冷房には弱いので、家にいる時は夕食時以外は、クーラーをつけず汗をかき、シャワーをあびるようにしています。で、その後カルピス!
昔は、フルーツカルピスはお中元とかお歳暮限定の特別なもので、普段は売っていませんでした。まだ瓶の時代。頂き物が油だとがっかり、カルピスだとやったあ!でしたね。そんな子供の記憶がカルピスとともにあるんですねぇ。
山桜の真四角15×15
椿の小枝マドラー長さ22
椿の小枝で作ったマドラーです。
椿の枝からケーキフォーク、バターナイフ、箸置き、ボタン、ペンダントトップなど色々作ってきましたが、
「せっかく成長した木を残らず使いたい」「先の方の枝で何かできないかぁ」と夫から相談をうけたので、
「マドラーはどうかしら」と提案してみたのです。
椿の枝を利用した作った物
下からペンダント、ボタン、ケーキフォーク
バターナイフ、箸置き、マドラー
で、こんな小さなものにも手を抜かないというか、抜くことが出来ない夫は「東北人だ」と、口にはだしませんが、いつもテキトーな私は感心するのでした。

2014/07/31

大きなテーブル

先日お店の模様替えをしました。
窓際には、奥にあった棚を(この上の棚の感じが良いから売ってくれないか?と何人かにいわれたんですよ・・でも微妙にそってるんですけど・・)Facebookにのせてあるので見てくださいね。 
ペンダントを飾っているガラスの花瓶は真ん中に〜
今までの場所だと、何人かで選んでいると時に狭いので・・
そして真ん中のテーブルはクロスをとって、昔うちで使っていたように、
 
この机は長い間我が家の食卓でした。
実は、とある中学校の廃棄処分のもので、納屋に置かれるものから2卓分けてもらったものです。かなり傷だらけ穴もありで、何時間かかけてみがいて 塗装し直したものです。
何より、180×90の大きさが、そしてタダ!が子育て中の私たちにはうれしいものでした。固い樫で、新品にはない古いものならではの良さ、味があります。
せっかくなので、四隅に夫が模様を彫ったんです。

樫の木なのでとても固く、彫るのに苦労してました。
この食卓で、子供たちは、宿題をし、近所の子供たちとパン作りをし、クラスメイトと担任のバースデイプレゼントのクッキー作りをし、バレンタインのチョコレートをつくり、みんなの作業場所でした。
私は、植物のスケッチをしたり、縫い物したり、夜ひとりのとき音楽をかけ珈琲を飲む場所でもありました。
初めて個展をした時に、このテーブルを真ん中にどーんと置いて、それがよかったものだから、お店を始める時に迷わずこのテーブルを置こう!と思ったのです。
子供たちが巣立っていった今、我が家には、夫が作った新しいテーブルがあります。
このテーブルが、また新しい歴史をつくっていってくれるでしょう。





2014/07/21

母のドライカレー

お店に行く私と、山の工房に行く夫と、お弁当を持っていきます。
毎日のことなので あまり凝ったものではなく気軽に簡単なものです。
今日のお弁当は、ドライカレー弁当です。
若いときは、なすと合挽肉とか、香辛料を使ったものを作っていたのですが、最近は、母が昔作っていた懐かしのドライカレー?を時々作ります。
ジャガイモ、タマネギ、人参、魚肉ソーセージ(昔は隣町にいかないとお肉屋さんがなかったので)、写真はピーマンですが、兄はピーマンが嫌いでしたので、インゲンを賽の目に切って、ジャガイモなど透き通るようになるまでいため、味付けは塩コショウ、カレー粉、ケチャップを入れていたような?
これを朝作ってくれて、蓋物などにいれておき、母が仕事でいない夏休みのお昼に、ジャー温かいご飯にのせて食べていた記憶があります.


最近なぜか、どうってことのないもの、母がそういえば作っていたというものをよく作るようになり(茄の煮物とか、タマネギと桜えびのかき揚げとか)嫌いだったのに・・と苦笑しています。


2014/06/16

大仁 まごころ市場

週一くらいで野菜を買いに、まごころ市場に出かけます。
大仁伊東線 亀石峠手前 伊豆の国市の野菜を売っているところです。
人が写らないようにしたので、本当は、建物の中は人で一杯。


安くて、新鮮ピカピカの野菜が並びます。
近隣から、観光のひとから、まっている人が多く、営業は9時からですが10時過ぎには、めぼしいものはなくなってしまいます。田中山という「すいか」「ともろこし」の名産地があるので、その時期はすごいです。そして、何人かの沢庵名人がいるので、沢庵も昔ながらのものがあります。
今回買ってきたもの
空豆、もう終わりのイチゴ180円!。らっきょう、赤かぶ、ズッキーニ(だーい好き!)
柿とゆずのジャム、新玉ねぎ、キュウリ、人参、かぶ、大根、葉ねぎ
蕎麦の新芽?とかヤングコーン(とうもろこしを間引いたもの)とか時々ちょっと変わった物があったりして、それも楽しいのです。

2014/06/10

日々を大切にして

「ブログを見て〜」と北海道からと電話があったと聞きました。
「ブログを見て松本に行ってきました」前にもいらしてくれた方に言われました。
Facebookに店の様子、作品をアップするようになってから、すみません、ブログをお休みしてました。
こうして読んでくださる方がいらっしゃる.....書いていることは無駄ではなかった・・反省してます。木工作品のことも、少しずつそれ以外のことも書いていこうと思いました。

しばらくの間金曜日もお休みにしたのは、日々の日常をもう少し大事にしたいということからです。スコーンを焼く、孫の洋服をつくる、庭を整備する、そして、以前からしていた銅版画の時間をもう少しとる、そのためのスケッチをする、山の工房に泊まる、山椒の実を収穫する、木いちごを収穫しジャムをつくる、

夫とともに、山を歩き、呼吸する、そしてご飯をつくる、そんな時間を大切にしたいと。

山で摘んだせり




芹ごはん  油揚やじゃこを入れた醤油風味のご飯にゆでたせりを混ぜるのが一般的ですが、うちでは、
芹をゆで、水ですこしさらしアクをぬく。
醤油+みりんを煮立て、細かく切ったせりをいれさっと煮る。
炊きたてのご飯にまぜる。
他の物が入らない分、芹の香りがふわっと広がり、芹好きにはたまりません。
うちの子供は、母の味っていうと「芹ごはん」というくらい好きです。
そして、この時期しか食べられないもの。
時期が過ぎると、あくが強く食べられません。(5月いっぱいがベストかな)

左 芹ご飯 梅の椀
右 ふきの葉の佃煮  山桜の(ほんとうは)ぐい飲み
おまけ後ろ ジャガイモ蒸し黒豆のサラダ自家製マヨネーズ 鉄媒染 黒い器


ふきの葉の佃煮
葉と茎をゆでます。重曹をいれてもよいです。
水にさらし、葉を細かく刻み、
醤油+酒+みりん+砂糖(好み)で、いりつけるように煮る。
ほろ苦さが美味


母がまだふきの葉が出始めた頃やわらかい頃、作ってくれたものです。
葉が固くなってしまうと、美味しくありません。
しょぱっくなりすぎないよう、甘くなりすぎないよう、夫の酒のつまみになるよう、
どうかしら?と聞かれ、美味しい美味しい、と言うと喜んだことを思い出します。
これからは、私が作っていくこととなります。

右側リンクnFacebookがありますので、そこから、Facebookページにいけます。
木工作品はそちらの方が、たくさん紹介してあります。


2014/03/01

山桜の椀

手彫りの椀は、お店に出すといつのまにかなくなってしまう、人気の作品です。
それでは、たくさん作ればよいかというと、手彫りのため量産はできないのです。
深さがあるために、皿よりはずっと手間がかかります。
のみから、彫刻刀の種類を替えてだんだんに彫りすすめます。
厚みも最後は、手で触って確かめてます。
神経も使います。
山桜はとても固く、彫刻刀の研ぎもしょっちゅうしないと、すぐにきれなくなります。
疲労が、肩、腕、腰にきます。
みていても、ほんとうにたいへん。
でも、山桜の何ともいえない色、美しい木目、ぎゅっと詰まった感じは他にはない魅力です。

山桜の椀
左直径115×75  右107×75

この椀は、ちょっと深い形です。
高台のところは、きっちり彫らないで、やわらかい曲線にしてあります。
すごくよいです。
出来たのを夫が見せてくれた時、
「ああ素敵ね!」と素直に言葉がでました。
手のひらにつつんでみたくなるようなかたちです。



2014/02/20

突然に

久々のブログです。

二月上旬、母が亡くなりました。
十二月に体調を崩し入院しました。
その時に検査で、大動脈瘤が見つかりました。
暮れは退院し、お正月すぎには、近くのスーパーまで歩いて買い物に行ける程回復しました。
亡くなる一週間前には、近くの母の生まれ育った所の温泉に、皆で泊まりにも行きました。
母は、夜、泊まったホテルの窓から、故郷の海を、海岸を、造船所のあった入り江(今はもうホテルが建っている)を、湯の川を、ずっと眺めていました。
一週間後に亡くなるとは思いも寄らないことでした。
前日には、一人で美容院にも行って、バレンタインの生チョコを買ってきてくれました。

大動脈瘤は突然破裂することがありますが、それはもう少し先と思ってました。
「突然」とは予期しないときに起こるのだと実感しました。

母は、夫が山の工房から帰ってきて、出来立ての作品を木のテーブルの上に並べると、「これは素敵」「木目がきれい」といつも誉めてくれました。
そして、母が激賞したものは、やはり人気があって、お店に置くとサァ〜と売れてしまいます。

工房のある山では、母も一緒に小一時間程散歩します。
山の幸、蕗の薹、芹、蕨、山椒、むかご、あけび、収穫するのを楽しみにしていました。
雪の中からそろそろ蕗の薹がでてきているでしょうか?




2014/01/07

飾って楽しんで、使って楽しんで、

「点」は木の器の店ですが、磁器も少し置いてあります。
実際には全部木の器で生活する訳ではないし、異質なものがお互いを引き立てると考えるからです。
蓮をイメージした磁器の皿たち
呉須と鉄で彩色の、微妙な色彩が美しいです

葉の上に露がはじけたのが素敵です

壁にかけて飾れる大皿
仕舞っておくとついつい忘れてしまします。
こうやって絵画のように
飾って楽しんでいただきたい。
そして、お料理をのせて使って楽しんでいただきたい。

「点」今年もよろしくお願いいたします。