2013/12/31

今年もありがとうございました

今年もあと少しで終わりです。
早いもので、お店を始めて三年めになります。
お正月バージョン

以前に「点」の器を求めていただいた方が
「気に入って使っています」と再び来店される方が増えました。
使って良かったからと、また来ていただけるのは、とてもうれしいことです!
去年は山桜、今年は梅の椀「また来年くるからね〜」
「これで、毎朝パン食べています」
「旅館に荷物を置く前に、先にここに来ました!」
「以前買った山桜のお皿。こんな感じになりました!」
そして皆さん、「よろしく伝えてくださいね」と言われます。
うれしくて、夫にいらしゃった様子、言葉を伝えます。
あたたかい気持ちで、今年も終えることができました。
ありがとうございました。







2013/12/20

キッチンストーブ

寒くなりました。山では、みぞれが降りました。
まきストーブはやさしい暖かさでよいのですが、日中留守をする修善寺の家では、石油ストーブが活躍します。
最近、灯油代が高くなったので、有効に使わないと!

下に台車をつけて、台所から居間と移動して使います。
小さいお子さんがいる家庭ではできませんが、
台所では、ガスとともに第2の火口になって、お湯を沸かしたり煮物などに使います。
ガスで沸騰したら、ストーブにのせてコトコトと〜
丸大根と油揚の煮物
山桜の擦りうるしの椀に入れて
丸大根は、スーパーなどではあまり見かけませんが、地元の八百屋さんや農産物市場で見かけると、すぐに買い求めす。
煮物には最適で、すぐに柔らかく煮えます。
ばーさんがじーさんに作る食卓
人気ブログから本になったのですが、私は、本から先にブログへたどり着きました。
ばーさんではなく、すごくおしゃれなお料理の数々とあたたかい文章
写真も素敵です

「いつもふたりで」バーさんがジーさんに作る食卓という本にも、小さなキッチンストーブがのっています。「強火の遠火」がよいのだそうです。

暮れからお正月の準備に、牛すじの煮込みを作ったり、黒豆を煮たり、このストーブが活躍します。



2013/11/28

修禅寺彫・松琴・ギャラリー

修禅寺彫とは、孟宗竹に、経文や仏画、漢文や詩歌などを彫ったものです。
そのギャラリーが工房を改装して開かれるようになり、初代松翠翁、そして鍵和田松琴の作品を見ることが出来ます。
先日、お邪魔してきました。
格調たかく、日本の美意識というものを改めて感じました。
私の腕では、写真で表現することは難しく、、
ギャラリーサイトshuzenjibori.comを参照してくださいね。

松琴の作品の数々
初代松翠翁作品は、左奥(写真には写りませんでしたが)
お父様の彫りとの違いが興味深いです。
映像で、下書きなどなしに!文字を彫っていく姿が見ることできます。
筆の動きに見えるよう、書き順ではなく彫り進めていくのです。


茶しゃくなど、



















松や、桜、雪月花、季節に寄り添う日本の美意識 
これを使っての茶事など想像するだけで、素敵です。


お母様の大島を着た、ギャラリーオーナーです。
お母様の松琴さんは、着物好きだったそうです。

修禅寺彫の作品を見て頂きたいと、このギャラリーを開かれました。
修禅寺近く、新井旅館の前の小道をあがるとすぐです。






    

2013/11/18

新しいペンダント

「点」は木の器の店ですが、修善寺という観光地でもあり、修善寺にきた記念にと、器以外のものを探す方もいらしゃいます。
そんな人に色々な木でつくったペンダントは、人気です。
新しく、木を輪切りにした形のもの、そして漆ものを作ってみました。
椿
枝を輪切りなので、自然な形が面白いと思います。
黒い漆の上に朱の漆 根来塗り
漆なので、高級感があります。こちらは、革紐をつけました。


2013/11/02

フォーク・スプーンレスト

いろいろな木で作った箸置きが人気ですが、
修善寺は外国の方も多いしということで、フォーク・スプーンレストを作ってみました。

工房の山の散歩道にある椿、樫、
柚子(これは、我が家の柚子の枝を切ったもの)
もちろん、箸置きとしても使えます。

2013/10/25

願成就院


先日、久しぶりに、友人と韮山の願成就院を訊ねました。
運慶の仏像が5体もあり、お気に入りの場所です。
今年国宝になったので、ガラスケースに入ってしまうのかと、、心配していました。

北条政子の父北條時政が、源頼朝の奥州藤原討伐の戦勝を祈願して建立した寺で、北条氏のお寺です。
この地はどんな様子だったのだろうと遠い昔に思いを馳せてしまいます。

伊豆の国市ホームページ www.city.izunokuni.shizuoka.jp
若い運慶が北条時政に頼まれて作った
「阿弥陀如来像」
「毘沙門天像」
「不動明王像」
「矜羯羅童子」(私はこの二つの童子が大好き!)
「制吒迦童子」
二つの童子は国立博物館に展示されていましたが、帰ってきました。

良い彫刻というものは、中からの力というものを感じることができるのですが、まさしくこの像たちは、「わき上がるような中からの力」を感じます。それなのに、衣紋、指先など美しく、「優美さ」さえ感じます。そして若い「さわやかさ」も感じます。
「運慶は、武士が祈りを捧げたくなるような仏像を造ろうと思った」
との和尚様の言葉に、納得しました。

「文部省の方からは、ガラスケースにと言われているのですが、お参りされる皆さんにしっかり仏像を見ていただきたい」
作品保護のためか暗い照明がおおいのですが、
「免振装置をつけたときに、照明をLEDに替えたので、熱くならないから明るく」
「通路も、危ないから、と言われるんだけど、近くで拝んでいただきたい」
と和尚様は、おっしゃってました。
仏像の前に通路があり、本当に近くで、指先までみることができます。

「このすばらしい仏像たちを、よく見ていただきたい」
和尚様の心意気を感じます。
その気持ちをしっかりと受け止めて、見る側も気持ちを込めて仏像と対面したいです。



2013/10/20

冬のバッグ

あっと言う間に、秋になり肌寒い日が続きます。
人恋しいような季節となりました。

「冬のバッグ」がいくつか届きました。
温かさを感じるウール、コーディロイのものもあります。
好評だったクラッチ型のものもあります。
中をあけるとやっぱり可愛い!


2013/10/10

臨時休業のお知らせ

10月12日(土曜日)
   13日(日曜日)
お休みいたします。
   14日(月曜日)は、通常通り営業いたします。
よろしくお願いします。

2013/10/01

朝露

「点」は手彫りの木の器の店ですが。陶器(磁器)も少し置いてあります。
日常の中にとけ込むように、他のものと置いても違和感がないように、
そして、異質なものがお互いを引き立てるようにとの思いからです。
やっと、新作が届きました。
蓮の葉が朝露に輝く感じがします。
蓮の葉をイメージした皿
白は、マットな質感
端の花器は杉に漆 「アオツヅラフジ」をいけました
珈琲カップとソーサー
これで、秋の夜長に美味しい珈琲が飲みたい。ソーサーは凹みがないので、お皿として使えます。かぼちゃのタルトなんていかがでしょう?皿の真ん中にまあるい模様がちょこんとあって、このさりげなく可愛いところが好きです。
それぞれ、磁器なので薄いのですが丈夫です。


2013/09/20

親亀の上に子亀〜

新しい形のものが出来ると「いいだろう?」と夫に聞かれます。
まだ漆を塗る前の彫り上げた器を見たとき「これはいいじゃない!」と聞かれる前にいった作品です。
「楕円の端を切り落としたような形」取っ手のように意外と持ちやすい。
クルミ 摺り漆
何を盛ったらよいかな〜想像したくなります。
お出汁をきちんととって里芋だけを煮たもの、それに青ゆずを散らしたら〜
パスタもいいかな〜、
大、中、中小、小、重ねてみたら、親亀の上に子亀、孫亀〜なんてみえてしまいました。


2013/09/12

吾亦紅

吾亦紅をいただいたので飾ってみました。
飾っているうちに乾いてきて、だんだんドライフラワーのようになってきました
吾亦紅は大好きですが、最近はなかなか見かけません。
近くの通称「ライオン山」(子供たちがそう言っていたのですが、どうしてなのでしょう?謎)の山道をかき分けて、一本発見すると嬉しい!枯れた蔓とか笹百合の枯れた物とかをとりにいっていました。今はその道も通る人もなくなり、ジャングルのようになってしまいました。
だから、たくさんいただいて、たくさん飾ることができて嬉しいです。


山桜 花器

欅 額
  
吾亦紅が、風にそよいでいるイメージで飾ってみました。

2013/09/08

秋の食卓

今年の夏は本当に暑く、日本はどうなってしまうのかと思える気候でした。
やっと、朝夕はすこし涼しく、しのぎやすくなってきました。
空は高く、秋の気配です。
店のテーブルの上も「秋仕様」にしてみました。
漆を中心とした食卓です。
漆は、湿度と温度によって乾きます。化学反応です。
だから、夏の季節には、仕事がすすみます。
栗 漆 それぞれ直径210・240・270高さ37

2013/08/30

我が家のテーブル

自宅のリフォームが終わって、食卓のテーブルをやっとつくってくれました。
 
楠のテーブル 材を生かして二枚をあわせて、千切りを四カ所入れてあります。
約800×1800の大きさ

昔の我が家の食卓は、今、お店にあります。
廃棄処分になっった中学校の図書室のテーブルで、傷だらけの樫の木を磨いたものです。
固い樫の木に苦労しながら、夫が四隅にぶどうの模様を彫ったものです。
900×1800の大きさがよく、食事だけでなく
子供たちは宿題をし、けんかをしたり、パンやクッキー作りをしたり、工作したり、
私も、絵を描いたり、夜中音楽聞きながら珈琲のんだり、思い出があります。
それで、やはり大きなテーブルが欲しかったのです。

まだ出来立てでピカピカ、そのうち私たちの生活になじんで思い出を作ってくれることでしょう。

2013/08/17

木目の面白さ

木の表情、木目は、彫ってみないとわかりづらいのですが、
「なかなかいいだろう?」と持ってきて見せてくれたのがこれです。
上が、、への字口のお父さん、下が子供?と思ってしまいました。
お父さんは、32センチの大きさです。

2013/08/11

うれしいお葉書

本当に今年は暑い!そんな中、うれしいお葉書が、お店に届きました。
山桜の椀を買っていただいた可愛いお嬢さんからでした。

左に、頼家の墓の写真  
(石碑の裏に、側室、頼家、長男の墓があります)
なんとなく立ち寄った修善寺が、思った以上によく、
旅の中で印象に残ったお店に礼状をと〜
購入した「山桜の椀」を一生大切に使います。
と書かれていました。

修善寺に好印象をもってもらえたのもうれしいし、
山桜の椀を、そんな風に言ってもらえて、夫は「緊張する〜」とうれしそうでした。

Tシャツにリュックの旅、そして旅の写真を葉書に添える
軽やかで、若いっていいな〜



2013/08/03

夏のバッグ

新しいバッグです。
定番の「ましかく」と少し長い形と、

新しくクラッチ型
今、クラッチバッグは、はやり始めたそう。


彼女独特の色使い、プリントのあわせ方に、いつもながら新鮮さを感じます。
きれいめの服にも、TシャツにGパンなどカジュアルな服にも〜
洋服を選ばないと思います。
もちろん、中の作りも凝っています。

2013/07/24

木の器の棚

家のリフォームをして、台所とダイニングの境にあった食器棚を撤去しました。
たくさんある食器をどうしようかと、試行錯誤中で、少しずつ作っていけばよいと考えています。
木の器を集めた棚がほしかったので、作ってもらいました。
いろいろなところに置いてあった物を一つにまとめたかったのです。

彫り進めているうちにヒビが見つかったり、虫食いがあって埋めたものだったり、試作品だったり、訳ありの品がほとんどですが、もう手に入らない木で作った、お気に入りもあります。
この棚は、作り手の「夫」が座る位置からよく見える所にあります。


2013/07/13

ふたつずつ

「もう一つ、同じような物はないですか?」と訊ねられることがあります。
人気のものはふたつずつ作るようにしていますが、一つ売れてしまうと、残りは一つ・・
でも、パスタなど盛りつけるときはふたつほしいと・・・
しかし、かならずしも同じなくとよいとも思っていました。
容量が同じくらいで、並べても違和感がないもの・・
なら 鉄媒染 200×260×27

2013/07/02

花の道 修善寺のはちみつ屋さん

「点」のとなりのとなりに、はちみつ屋さん「花の道」があります。
はちみつソフトが美味しい!
さくら、みかんなどだけでなく、いろんな味のはちみつがあります。
蕎麦、菩提樹、そよごなど珍しい物もあり、味見させてくれます。どんなお料理にあうかなど説明を聞くと、なるほどと納得します。

お友達に持っていくときは、やさしい「さくら」や「菩提種」
うちでは「そよご」や「レンゲ」など変わったものから、種類を変えて、トーストに、ヨーグルトなどにいれて楽しんでいます。


芋けんぴにうるさいうちの娘が「ここのは美味しい!」
食べ始めると止まらなくなってしまうのが困ります。

2013/06/23

一年後に〜修善寺へ

先日、若い男性が、「うり坊のおもちゃ」を友人に子供がうまれたので〜と買い求められました。昨年の夏にこのお店に寄って、記憶にあったので〜と言われました。
頭の中に、修善寺、このお店、作品があったことが、うれしいです。
欅 うり坊はイノシシの子供です。
伊豆はイノシシがたくさんいます。
一年後に、自分のプレゼントに「山桜の漆塗りの椀」を買い求められた青年がいました。
やっぱり、頭の中から離れなくて〜と
そんな話を夫に伝えます。
直接話を伺うことができる・・委託販売ではなく、お店を開いてよかった!と思える出来事です。

2013/06/18

修善寺『点』が作る木の器 5

木の器はここがいい(5) 「自由にどんな形にでも?」

木の器には作り方によって挽物と刳物に区別されます。挽物は名前の通りろくろで挽いて作った器です。刳物(くりもの)は刃物で彫って作った器です。『点』は後者の刳物になります。

『点』では、誰が作っても円形になる(円形にしかならない?)という挽物より、どんな形にでもできるかもしれない?という刳物にこだわって作っています。
刳物は鑿や彫刻刀を使い、円形だけではなく、いろいろな形で器を作ることができますが、そのかわり体力勝負です。

毎日が腱鞘炎との戦い! へたくそなんだな〜、もう少し力を抜いてできないのか! 何歳までこうして作れるのか不安なこの頃です。

パン皿、長皿、角膳などの四角の器



栗膳 285×343×40



耳つきや三角形などの不定形な器


              山桜 200×195×20   


バターケース、マグカップなどひとつの木から掘り出した器


           山桜バターケース1/2    90×98×60
 
もちろん円や楕円の形の器

             楠楕円盛皿 273×345×45 

                            toshi書

2013/06/09

修善寺『点』が作る木の器 4

木の器はここがいい(4)  『吸湿性がある』

山桜、楠にくるみ油を塗ったパン皿

 陶器はトーストしたパンを載せると、汗をかいてパリパリ感が損なわれます。木の器はその水分を吸ってくれるのです。毎日美味しく焼けたパンを食べたい。(ちなみに、パン皿は少し乾き気味の方が、よく水分を吸ってくれます)


樟 くるみ油 パン皿 166×180×15


自然オイル(くるみ油)の器の吸湿性は長所にもなりますが弱点でもあります。水に長い間つけておいたり、毎日洗剤を使って洗うというわけにはいきません。木の器は極端な湿気と乾燥は嫌います。
山桜 くるみ油 ボウル 大 直径405×50

しかし、長い間油分を吸わせ(メンテナンスや油物に使うなど)ることで、次第に風合いが変わる楽しみがあります。どんなものに使うかによってそれぞれです。使っている方が最後の仕上げをするということです。

                                  toshi書                         


2013/05/29

修善寺『点』が作る木の器 3

木の器はここがいい(3)  『保温性と断熱性」

鉄媒染や擦り漆のお猪口

 漆を塗ったお猪口、熱燗がさめない。そして口当たりが柔らかいせいか、味までまろやか。「お酒が進んで、進んで」と言ってもらうと、とても嬉しい。ちなみに私もこれで毎日晩酌です。
桂 鉄媒染漆 左直径50×50
       右直径55×63

 

自然オイルや漆を塗った木の皿、マグカップ

 娘が「お父さん、パスタが冷めないんだよ」と、いつまでも温かなパスタが食べられる、木の保温性。
樟 摺り漆 213×255×43

 もちろんマグカップに入れたコーヒーも、いつまでも美味しい温かさです。


左から 樟 鉄媒染漆 直径110×90
  山桜 摺り漆 直径90×77
    桂 プレポリマー 直径90×73


漆を塗った湯呑みや椀

 保温性があるから断熱性もある。どんな熱いお茶でも熱くない湯のみ。もちろん椀も、みそ汁を熱々で飲むことができます。
左 桂 鉄媒染 直径125×65 
右 山桜 摺り漆 直径120×72

                               toshi  書

2013/05/16

臨時休業のお知らせ

週末5月18日(土)
    19日(日)
はお休みいたします。よろしくおねがいします。

2013/05/14

修善寺『点』が作る木の器 2

木の器はここがいい(2) 『木はとっても軽い』

自然オイルの大皿、鉄媒染の大膳

 陶器では大きいと、かなり重くなり、扱いが大変。木の器は、これだけ大きくても、軽いので、おせちやちらし寿司などをのせても、楽に扱うことができます。

楠 直径360×45

鉄媒染 栃耳つき 350×605×15
 自然オイル、鉄媒染の長皿

 好評の長皿。オードブルや刺身と料理が映える。長いロールケーキなにども良い。
自然オイル 栃 130×480×15
   鉄媒染 楠 130×470×15 


鉄媒染した湯呑み

 「祖母にあげたい、そんなにたくさん飲まないんです、手にすっぽり入るぐらいの湯呑みを作ってください」とたのまれ作った湯のみです。お年寄りにも楽に扱える軽さです。そして、熱湯でも熱くなく、さめないのです。
鉄媒染 くす 直径80高さ63


                                toshi  書







          

2013/05/10

手彫りで作っています

「点」の器は、木工ろくろではなく、手彫りで作っています。
こんな感じでつくっています。
人気のマグカップを作ってるところです。
ずっと掘る作業をするのは、腱鞘炎の肘に負担がかかるので、合間仕事に、バターナイフやペンダント作りなどの作業をします。
深く掘るのは結構大変!
持ち手を掘り出すも大変なんだけど、持ち手がある方が可愛い〜

使用するのみの一部です。

2013/04/26

修善寺『点』の作る木の器 1

木の器はここがいい(1)  『何と言っても風合い』

木の器には素材が木であることにから、陶器などと違った優れた特徴があります。まず木の良さと言えば何と言っても風合いでしょう。

「点」には自然オイルの器、黒の器、摺り漆の器があります。

自然オイルの器は食用のくるみ油を塗って仕上げた器です。それぞれの木の風合いがそのまま出るので、自然派の方に好評です。山桜、栗、くるみ、ウオールナットとそれぞれの表情を見せるのです。よく「癒される」とか「落ち着く」とかお客様に言っていただけます。使えば使うほど油分を吸って、また風合いが変わっていくのが楽しみです。
山桜丸パン皿 楠大皿 
山桜フォーク、スプーン メープルフォーク、スプーン
黒の器はお歯黒液で鉄媒染し摺り漆を施した器です。どしりと重そうに見えますが、桂や楠を使い軽く仕上げてあります。
黒には緑や白がよく似合います。「おせちをのせたらとても良かった」とも言っていただきました。私はこの黒のカップでビールを飲みます。ビールの白い泡がとてもここちよいです。
鉄媒染 楠変形皿 、楠ビールカップ
擦り漆の器はきりっとした黒と違い、ほんのりした感じに仕上がります。漆は長い時間をかけ仕上がります。次第に色が澄んできて地の木の表情がはっきりしてきます。
摺り漆 楠変形皿、山桜椀
漆を塗った器は扱いが・・・、と思う方が多いのですが、ひどい汚れでなければ、ほとんど洗剤なしで軽く洗うだけで十分です。気軽に使ってほしいです。「鍋料理の時、切った野菜などを入れ、食卓に出しても見栄えがします。軽くて便利なので、色々なことに毎日使っています」など言っていただけます。

鉄媒染 楢 楕円大皿
toshi書