それでは、たくさん作ればよいかというと、手彫りのため量産はできないのです。
深さがあるために、皿よりはずっと手間がかかります。
のみから、彫刻刀の種類を替えてだんだんに彫りすすめます。
厚みも最後は、手で触って確かめてます。
神経も使います。
山桜はとても固く、彫刻刀の研ぎもしょっちゅうしないと、すぐにきれなくなります。
疲労が、肩、腕、腰にきます。
みていても、ほんとうにたいへん。
でも、山桜の何ともいえない色、美しい木目、ぎゅっと詰まった感じは他にはない魅力です。
山桜の椀 左直径115×75 右107×75 |
この椀は、ちょっと深い形です。
高台のところは、きっちり彫らないで、やわらかい曲線にしてあります。
すごくよいです。
出来たのを夫が見せてくれた時、
「ああ素敵ね!」と素直に言葉がでました。
手のひらにつつんでみたくなるようなかたちです。
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