2012/03/25

ちいさな写真展|田村 薫

「点」ではいま田村薫さんの写真を展示しています。

まだ若い写真家さんです。















 私にとって写真を撮ることは、
河原でかたちの気に入った小石を拾って布や紙で包むような、
砂浜で見つけた貝殻をそっと瓶にしまっていくような、
そういった感覚に近いような気がします。
修善寺を訪れた皆さんにも、素敵な出会いがありますように。

田村 薫 

 
ブログを始めるにあったって、写真をのせるために、私も写真を撮るのですが、難しい・・・
雰囲気、質感、空気感・・・・ただシャッターを切ると、 
ただの記録になってしまいます。

田村さん写真を眺めていると、
見たことのない外国の風景が、なぜか懐かしく
見たことのある日本の風景が、知らないところのように感じます。
その空気感・・・小さな旅でもしてみたいと思わせてくれます。

2012/03/20

別れの三月

私事ですが、何年か続けていた高校の美術の非常勤講師をこの春で退職しました。













昨年からお店(点)を始めたので、少しホッとすると同時に、最後のクラスから思いがけずメッセージをもらい、少しさみしさも感じています。今考えると、きらきらとした生徒から、「若さ」をもらっていた気がします。

小学校、中学校、高校と教わった先生は、「創るひと」でした。

ささやかでもいいから私もずっと、「創るひと」であり続けたいと思っています。

2012/03/12

誕生日

 サニーレタスと春菊と玉ねぎのサラダ












左から、黒い漆の器、ホウ(くるみオイル仕上げ)山桜(くるみオイル仕上げ)ドレッシングの乳化たオイルが木にいいようです

冷凍庫にあった合鴨のロースト かぶとサツマイモを添えて

実は、3月〇日は私の〇〇」歳の誕生日でした。
なにも考えていなくて、冷蔵庫のあったもので作ることに。。。

あとかぶの葉のポタージュ、湯豆腐(夫の晩酌の定番)わさびの三杯酢、チョコレートケーキ(母が買ってきてくれました)、いただきもののシャンパーニュロゼの紅茶(とても香りがすてき!) 



3月12日 ずっと忘れることのできない日から一年と一日

ふつうに生きていく「日々の大切さ」をあらためて思いました。

そして無念の思いで亡くなった方のことを忘れないこと、

きちんと生きること

あとどれくらいの人生なのかそれはわからない、悔いのないように生きようと




2012/03/05

金毘羅さんと金丸座

高松旅行は、もう一つ、いつも家を守ってくれる母のため?金毘羅さんへお参りに行きました。













とても楽しみにしていて、あの階段を登るために毎日近くのスーパーまでお散歩兼お買いもの(笑)
テレビなどでおなじみのあの賑やかな階段の参道から、大門をくぐると、ぐっとおごそかな雰囲気のなります。でもまだまだ、階段は続きます!
御本宮にたどり着き、みんなでお参りしました。

讃岐富士、そして瀬戸内海も望むことができました。
金毘羅さんは,、漁の神様!親戚のために、「大漁の手ぬぐい」のお守り?を買いました。

帰りは、資生堂パーラー「神椿」で、ひとやすみ。
田窪恭治さんが描いた大きな陶板壁画が圧倒的で、さすが資生堂!おしゃれでかっこいい建築です。
フランスの教会のリンゴの壁画でしられている田窪さんは、この陶板画をクレーンに乗り、釣り竿に筆をつけて描いたそうです。
友人が「おススメよ」いわれた場所です。お茶をして優雅な気分になりました。

横道にくだり、金丸座へ
ここは、日本最古江戸時代の芝居小屋で、町なかにあったものを移築したそうです。
毎年春には、「四国こんぴら歌舞伎大芝」が開催されるのは有名です。













役者は、回り舞台やセリなどは人力で、設備などには不便があるでしょうが「この小屋で芝居を演じたい」と思うことでしょう。
天井からの自然光で、暗いです。だから白塗りなのかなぁ~
演じる人も観る人も、江戸の時代にいるような感じがするのではないでしょうか。
ぜひぜひ、ここの舞台を観てみたい!!!

2012/03/01

イサム・ノグチとジョージ・ナカシマ

 
 この二人の作品をぜひ見ておきたいとの思いで、高松まで行ってきました。両方とも写真撮影は禁止なので、パンフレットからで失礼します。
高松市牟礼町にあるイサム・ノグチ庭園美術館です.写真は、晩年制作していた石彫がおかれている、「マル」とよんでいたアトリエです。
この写真は外からの撮影ですが、内側から眺めると、2メートル位まで石を積み上げた壁に囲まれた空間です。枯山水のように、仕切りながら向こうの風景も見え、白い地面に彫刻が絶妙な位置に配置された、なんともいえない空間です。
わらの入った土壁の蔵の質感に対して、磨いた黒い石の作品が印象的な展示蔵。提灯から発想した照明が似合う住居。全体が作品である裏山の庭。

 

往復はがきで申し込む面倒さも、この体験を味わうことができるなら・・・一時間の説明がつきます。ジョージ・ナカシマ記念館。桜製作所(唯一ナカシマデザインの家具を作ることができる会社)内にあります。
ジョージ・ナカシマは米国籍の日系二世。はじめ建築家として、そしてすべてを自身で統合できる家具作りの道へと進みます。
 ペンシルヴァ二ア州ニューポープ未開の土地を切り開き、工房を建て、そこで木目の美しい無垢材を使って、木の特性を生かした、シンプルで、知的なデザインの家具を作っていきます。木の外側の皮の部分を生かしたテーブルやイスなど、それは日本にもアメリカにもないものでした。
記念館には、雑誌でしか見たことのないナカシマの作品が並んでいます。

建築学を学んでいたからでしょうか、それがおかれた空間がかっこよく、素敵になります。力学的な構造計算もし、椅子の足など家具職人では考えられない造形をつくり出しているのです。この製作所を見ることを切望していた夫は、ナカシマの思いが詰まった家具たちにかこまれ、感激し時間を忘れるほどでした。