2013/04/26

修善寺『点』の作る木の器 1

木の器はここがいい(1)  『何と言っても風合い』

木の器には素材が木であることにから、陶器などと違った優れた特徴があります。まず木の良さと言えば何と言っても風合いでしょう。

「点」には自然オイルの器、黒の器、摺り漆の器があります。

自然オイルの器は食用のくるみ油を塗って仕上げた器です。それぞれの木の風合いがそのまま出るので、自然派の方に好評です。山桜、栗、くるみ、ウオールナットとそれぞれの表情を見せるのです。よく「癒される」とか「落ち着く」とかお客様に言っていただけます。使えば使うほど油分を吸って、また風合いが変わっていくのが楽しみです。
山桜丸パン皿 楠大皿 
山桜フォーク、スプーン メープルフォーク、スプーン
黒の器はお歯黒液で鉄媒染し摺り漆を施した器です。どしりと重そうに見えますが、桂や楠を使い軽く仕上げてあります。
黒には緑や白がよく似合います。「おせちをのせたらとても良かった」とも言っていただきました。私はこの黒のカップでビールを飲みます。ビールの白い泡がとてもここちよいです。
鉄媒染 楠変形皿 、楠ビールカップ
擦り漆の器はきりっとした黒と違い、ほんのりした感じに仕上がります。漆は長い時間をかけ仕上がります。次第に色が澄んできて地の木の表情がはっきりしてきます。
摺り漆 楠変形皿、山桜椀
漆を塗った器は扱いが・・・、と思う方が多いのですが、ひどい汚れでなければ、ほとんど洗剤なしで軽く洗うだけで十分です。気軽に使ってほしいです。「鍋料理の時、切った野菜などを入れ、食卓に出しても見栄えがします。軽くて便利なので、色々なことに毎日使っています」など言っていただけます。

鉄媒染 楢 楕円大皿
toshi書



2013/04/18

お茶の葉の天ぷら

伊豆市近辺では、自家用にお茶を作っているお宅があります。

新茶の芽をいただきました。

やわらかい緑色
天ぷらにしました。少し苦いです。
すこしだけタケノコもあげてみました。
今年の初物!うふふ〜
あとは、お出汁をとって、煮ました。ゆっくり味を含ませて明日の楽しみ〜

いつもはトーストをのせている山桜のパン皿
  
修善寺では、タケノコは いただくもの!
今年は採れる年とか採れない年(裏作)とか会話にでてきます。
煮たり、焼いたり、ごはんにしたり、工夫しながら食べ尽くします。

2013/04/11

木の表情を生かした額

木の地肌の生かしたこのような木の額を考えついたのは、工房のそばのハリギリ?のような大きな木が切られてしまったことがきっかけでした。
大きく、葉の形、地肌など好きな木でしたが、電線の邪魔になるのか、倒れると道路や家屋に影響があるのか、切られてしまったのです。
器を作るのには適さず、ただ薪とするしかないのですが、板にした模様が抽象画のようでカッコいいのです。それでアクリル板と金具でという方法を考えついたのです。
その材はあまり手元になかったので、もうありませんが、
このような額はみたことがない!木目が綺麗!beautiful!といわれ、いろいろな木で、時々作っています。

修善寺の楠 左110〜140×230
      野いちごの紅葉の押し葉
      右120〜150×235
うちの月桂樹

  栃 左160〜195×260
   山のアジサイの押し花
    右170〜195×280
 木の器にちりめんじゃこのおむすびの写真
栃の白い地肌と横の虫食いの跡が面白い


       
          欅 140〜200×480
          野いちごの紅葉

押し葉や、写真、絵手紙、織物、などその方それぞれの楽しみ方で遊んでほしいと思っています。

器を作る合間に、器にはならないけれど、味のあるところが見つかったときに、気が向いたとき?につくります。そして夫が一人で作っているので、なくなるとしばらくないのはごめんなさいです。
簡単なようですが、板にするのが結構大変で、一枚板なのでそり止めをし、縦横にできるよう金具もつけてもらっています。
そして何より、面白い材が必要です。




2013/04/03

木のカトラリー

木の皿を作っていますので、それあうような木のスプーンやフォークがほしいと言われていました。
ティースプーンや、スープを飲むような丸いスプーンなどは、時々作ってましたが、
サラダ用などほしいなと言われてました。
やっと作ってくれました(笑)
楠の皿 390×400
フォーク・スプーン メープル300

ジャムスプーン・長ティースプーン・フォーク・スプーン
山桜  180〜200
赤ちゃんの離乳食用のスプーンを、マグカップ用の長いものが欲しかったのでと求められた方がいたので、長い形もよいなぁと思い、提案しました。
お店にいらした方からお話を聞いことや、料理をして使ってみたり、他のギャラリィーで見たり、時には買い求めたり、本で目にしたりして、
「作る夫」と「使う私」ふたりで、よいかたちを作っていきたいです。